【情報の未来 第２部（４）】クックパッドの裏側で クラウドで誰もがイノベーション
前のニュース １５００万人が利用するわが国最大の料理レシピサイト「クックパッド」は昨年９月、「クラウド基盤サービス」と呼ばれるサービスを導入した。社内のコンピューターシステムをまるごとクラウド上に置いて利用するサービスである。 同社の最高技術責任者、橋本健太さん（３７）によると、平成９年の創業当初、サーバーは１台だった。利用者が増えるにつれて増え続け、同社のデータセンターにはサーバーを収める棚が８本並ぶまでになった。 「毎日のようにサーバーのどれかが壊れ、自社管理に限界を感じて導入した」 サイトは、わが国の２０～３０代の女性の２人に１人が利用するといい、アクセスがピークを迎えるのは毎年、バレンタインデー前日の２月１３日。昨年までの橋本さんは数カ月前から計画を立て、想定負荷の３倍という過剰なほどのサーバーを購入して備えてきた。 クラウドを導入した今年は、画面上で増えていくアクセスの状況を見てプログラムを操作し、借りるサーバーの数を一時的に増やした。アクセスが集中しても停止することはなかった。 橋本さんは「チョコレートのレシピを求める乙女心に応えられた」と話す。（facebook.com/johonomirai : twitter.com/johonomirai）< 前のページ123次のページ >
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